こんにちは、もちです。
今回は紙や見る角度によって色が変わる不思議な画材、呉竹さんの「顔彩耽美オパールカラーズ」のおはなしです。
呉竹さんの顔彩耽美オパールカラーズ🌼久しぶりに使ったけど、やっぱり可愛いです(*´꒳`*) pic.twitter.com/E2754TjPtP
— もち🐇 (@mochiblog0x0) March 15, 2021
↑動画で見ていただくのがいちばんわかりやすいのですが、光の当たり方によって色が全く違って見えるのが特徴です。
目次
顔彩耽美オパールカラーズの色見本
今回使用したのは、こちらの呉竹「顔彩耽美オパールカラーズ」です。
パッケージから出した固形の状態は、一見すると6色ともすべて白っぽく見えます。
オパールカラーズの魅力は、光の当たり具合や下地となる紙の色によって、まったく違った発色に見えることです。
紙に塗ってみると色の違いがよくわかります。今回は白と黒の紙に塗ってみました。
白:ヴィフアール水彩紙 中目 242g/m2
黒:画用紙 黒(セリアで購入しました)
白い紙に描いてみた
↑白い紙に描いて、顔彩に光が当たるように傾けた写真です。
上段の左から、遊紅梅、遊赤金、遊淡金、下段の左から遊若草、遊水色、遊紫です。
↑先ほどの写真と同じものを、反対の方向に傾けた写真。
先ほどの写真ではピンク色に見えていた左上の遊紅梅は、こちらの写真では反対色の緑色に見えます。
他の色も、光が当たっているときとは反対の色に見えることが分かりますね。
黒い紙に描いてみた
↑こちらは黒い紙に描いたもの。
並び順は先ほどと同じく
上段の左から、遊紅梅、遊赤金、遊淡金、下段の左から遊若草、遊水色、遊紫です。
白い紙に塗ったときよりも、メタル光沢が強いように感じられます。
黒い紙の場合は、紙の角度を変えても色味の変化は目立ちませんでした。
各色の見え方まとめ
No.634 遊紅梅(ゆうこうばい)
白い紙:光が当たると淡いピンク色に見えます。角度を変えると淡い緑色に変わります。
黒い紙:光沢あるピンク色に見えます。
No.692 遊赤金(ゆうあかがね)
白い紙:光が当たると淡いオレンジ色に見えます。角度を変えると淡い水色に変わります。
黒い紙:光沢あるオレンジ色に見えます。
No.695 遊淡金(ゆうあわがね)
白い紙:光が当たると淡い黄色に見えます。角度を変えると青色に変わります。
黒い紙:光沢ある黄色に見えます。
No.651 遊若草(ゆうわかくさ)
白い紙:光が当たると淡い緑色に見えます。角度を変えるとピンク色に変わります。
黒い紙:光沢ある緑色に見えます。
No.663 遊水色(ゆうみずいろ)
白い紙:光が当たると淡い水色に見えます。角度を変えるとオレンジ色に変わります。
黒い紙:光沢ある水色に見えます。
No.638 遊紫(ゆうむらさき)
白い紙:光が当たると淡い紫色に見えます。角度を変えると黄緑色に見えます。
黒い紙:光沢ある紫色に見えます。
光の反射によって、異なる複数の色が見えることを「遊色効果」と言います。
宝石のオパールが角度によって違う色に見える現象が有名です。
遊色効果の「遊」の字が、オパールカラーズ6色の名前の由来ですね。
オパールカラーズどうしの混色
6色のオパールカラーズそれぞれを混色して使用することもできます。
近い色(パッケージで隣り合う色)どうしを混色すると、ちょうどその2色の中間色にあたる色合いを作ることができます。
また、「遊紅梅」と「遊若草」を混ぜると「遊淡金」のような黄色系の色味ができあがりました。
角度を変えた時に色が変わるのが、他の絵の具にはないオパールカラーズの魅力です。
この特徴を活かすには、ポストカード、メッセージカード、ミニ原画など手にとって傾けられる大きさの作品に使うと良さそうです。
また、オパールカラーズは人工雲母を原料とした顔料からできています。
色のついた顔料は使われていないので、他の色との混色や重ね塗りにもぴったりです。
顔彩、水彩などと組み合わせて、イラストにアクセントを加えてみてはいかがでしょうか?
気になった方はぜひ使ってみてくださいね!
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