こんにちは、もちです。
コロナ禍により多くの美術館、博物館が臨時休業となっていましたが、6月に入り、だんだんと営業再開のお知らせが聞こえてくるようになりました。
私は美術館、博物館が大好きなので、いわゆる三密や咳エチケットに配慮しつつ、久々のお出かけを楽しもうと思っています。
私は特別展などを見に行って「この展示は素敵だったな」「忘れたくないな」と思ったら、なるべく「図録」を買うことにしています。
図録は、その展覧会の内容をまとめたパンフレットです。
パンフレットといっても、映画パンフレットのような小ページの冊子ではなく、分厚いずっしりとした冊子であることが多いです。
特別展、企画展に行くと、その展覧会オリジナルの図録が用意されているのをよく見かけます。
「ミュージアムショップで図録を見かけるけれど、あまり買ったことがないな」
という方に、ふつうの書籍にはない図録ならではの魅力が伝わればと思い、図録の購入をおすすめする理由をまとめました。
目次
図録を買うべき4つの理由
1.展覧会テーマに沿った独創性
特別展や企画展には、その展覧会オリジナルのテーマがあります。
例えば同じ1枚の絵を展示するにしても、展覧会のテーマが
その作品を描いた画家の生涯をテーマにした展示なのか
その作品が描かれた自体背景にスポットを当てた展示なのか
によって紹介のしかたが変わってきます。
展覧会の図録は、そのテーマに基づいて編集されているわけですから、市販の書籍とは異なる視点で描かれた、オリジナリティあふれる1冊です。
展覧会を見て、そのストーリー構成や着眼点に興味を持ったのなら、ぜひ図録も手元におきたいですね。
2.研究成果・知識のかたまり
展覧会を行うために、学芸員の方や専門家の方は日々研究を重ねています。
その研究のまとめ、発表の場として展覧会が行われているのです。
つまり、展覧会の内容を1冊にまとめた図録は、まさに「知識の結晶」といえます。
展覧会に行くと、作品の隣に説明書き(キャプション)が貼られているのをよく見かけます。
この内容がそのまま図録に掲載されることもあります。
混雑が予想される展示の場合、当日その場で展示説明キャプションを読むことが難しい場合もあるので、図録を予習・復習の材料として活用するのも便利です。
3.思い出として
ほとんどの場合、特別展・企画展は期間限定で、繰り返し開催されることはありません。
もちろん各地を巡回する展覧会もありますが、何度も訪れるのはなかなか難しいと思います。
もし展覧会を見て「忘れたくないな」と思えたら、図録を買うのがオススメです。
残念ながら、どんなに素敵な展示だったとしても、人間の記憶では細かいところまで全て覚えておくことはできません。
図録には展示作品の詳細な説明や、作者の生きた時代背景、展示のコンセプトなど、様々な情報が図版付きで掲載されています。
図録を買っておけば、家にいながらいつでも展示の内容を思い出すことができますね。
4.希少価値
図録が通常の書店で販売されることはほとんどありません。
多くの場合は特別展・企画展の開催期間中にミュージアムショップで購入するか、オンラインショップがあればそこで入手するということになります。
機会を逃すと後から購入できないことが多いです。
ミュージアムショップには図録の中身を閲覧できるサンプルが置いてあるので、帰る前にじっくり検討してくださいね。
また、「絶対に購入する!」とはじめから決めている場合は、事前の購入をおすすめします。
もしかしたら、展覧会が大好評で、訪れた日にたまたま売り切れ…ということもあるかもしれません。
展覧会の前売りチケットと図録やグッズなどのセット売りが行われていることもあります。
公式サイトやSNSの情報をチェックしておくと安心です。
購入を悩んだときには
Image by Digital_Works from Pixabay
ここまで図録を買うべきポイントをお伝えしました。
ただ、図録の多くはフルカラー本ということもあり、「お値段がちょっと高いな…」と感じる方もいるかもしれません。
もし購入するかどうか悩んでしまった場合には、以下のような視点で検討してみてください!
図録の購入検討チェックリスト
- お財布に余裕はありますか?
- 家の本棚に余裕はありますか?
- 図版をパラパラと見て楽しめそうですか?
- お気に入りの作品は掲載されていますか?
- 「忘れたくない!」と思える展示でしたか?
- 展示を見て、作者や作品の時代背景など、もっと知りたくなりましたか?
- もし今買わなくても、後日オンラインショップ等で購入できそうですか?
- もし今買わなくて、売り切れてしまっても後悔しませんか?
mochi
こんど博物館・美術館を訪れた際には、このチェックリストのような観点から図録の購入を検討してみてください。
*アイキャッチ:Image by Greg Montani from Pixabay
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